支援に協力したいかた

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支援に協力したいかた

伝える

ご本人のその時々の状況で、なかなか「話を聞く」という形で支えることが適切でない場合は珍しくありません。 また、支援者も自分の生活、自分の都合がありますから、いつでも話を聞くことができるわけではありません。
そんなときはただ、「ご本人を支える気持ちはあるよ」ということを伝えたり、今のご本人の役に立ちそうな情報だけ伝えるというのも、思うよりも大きな支えになります。

メールやSNSでメッセージを送るとき

メッセージを送るときは、「デジタルな文字で伝えることができるのは、自分が伝えたかったことのうちせいぜい7%くらい」ということをご存じでしょうか。声色も、表情も、筆圧も、何もありませんから、何も伝わらないのです。
それでも、時間や距離の壁を越えて「あなたは一人で頑張らなくてもいいんだよ」と伝えるには、とても有用なツールです。
ただ、被害直後は思いがけないことが負担になりますし、人を信じることが難しくなりがちです。
「返信しなくていいよ」と添えることと、送る前にもう一度推敲して、「信用できない人から来たメールだったとしても大丈夫な文面であるか」と確認することだけは忘れずに。

自分にできることを伝える

「何かあったら言ってね」という言い回しはよく聞きますが、もう一歩、「はい、いいえ」「いる、いらない」程度の答えでよいように声をかけたほうが、手を借りるハードルが少し低くなります。
「食事できる?家族のごはんある?買ってこようか?」
「警察に呼ばれたの?自分でいける?車で送るよ?」
まずは、「現実に発生するあれこれ」を解決するために手を貸せることを、具体的に伝えてみましょう。その時実際には何も頼まなかったとしても、「ご本人のことを思い、申し出てくれた人がいる」という事実が、回復の支えになっていくのです。

頼まれたことができないとき

できないことを無理に引き受けないのも支援です。
無理に引き受けて、しんどくなって、その後関係が悪くなってしまうよりも、できないことはできないけれど、できることは精いっぱいやる、という形で支援を続けていけたほうがトータルではよいことが多いです。
ご本人はいっぱいいっぱいで、やっとの思いでお願いしたかもしれません。
できなくて断って、それがゆえに一時的に関係が悪くなってしまうこともあるかもしれません。
でも、いつか回復して余裕を取り戻したあと、もう一度関係を紡ぎなおすチャンスはきっと訪れます。
断って、ちょっと気まずくなったとしても、それはそれとしてまた、「買い物いける?車出そうか?」と声をかけることだけ続けてみると、紡ぎなおすチャンスもつかみやすくなりますよ。
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