支援に協力したいかた

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支援に協力したいかた

付き添う

事件や事故に巻き込まれると、そのことに関係して警察や検察に何度も行かなければならない場合があります。怪我をして病院に通わなければならなくなったり、また、知らない人や加害者と似た人が怖くなって、一人で外出することが難しくなる場合もあります。そんな時、誰かが一緒に来てくれたらどんなに心強いことでしょう。
「一人で頑張らなくてもいい」ことは、とても大切な回復への下地作りです。
本人が頑張らなくてはならないことがとてもたくさんありますから、もしも可能なら、一人で頑張らなくていいように、時々でよいのです。一緒にでかけて、そしてもし可能なら一緒に顔を上げて、その時々の季節の景色を眺めてください。

事件の情報を漏らさない

行きかえりの道すがらの雑談、行った先で聞こえてきた話、日時を調整する打ち合わせ、そんなところからどんな事件だったのか、どんな事故だったのか、見えてくる場合があります。
その出来事が重くつらいものであればあるほど、知ることで動揺し、どうしていいかわからなくなったり、自分自身もつらくなったりすることがあります。
そんな時、自分がとても信頼している人、恋人や家族などに事件のことを話してしまいたくなることがあります。
でも、それはこらえてください。誰に、どのように、どこまで伝わっても良いかどうかは、ご本人だけがわかること。抱えているのがつらかったら、他の人に話を聞かれない場所で、あいポート(サポートセンターあいち 052-232-7830 トップページ- 公益社団法人 被害者サポートセンターあいち (higai7830.or.jp) の相談員に話しましょう。ご本人の秘密を守りながら、付き添ったあなたのしんどさを支えます。
ご本人も、付き添うあなたも、一人で頑張らなくてよいのです。

警察に付き添う

何度も呼ばれる大変さもありますが、事件や事故についてびっくりするほど細かいことまで聞かれ、ひとつひとつ思い出して話をしなければならないというのは、とてもしんどいものです。
また、「どんなに被害者のせいにしようとしても、やっぱり加害者しか悪くない」ということを証明しようとする警察官の質問に、「被害者が悪いと言われた」かのように感じて、ショックを受けることもあります。想定よりも時間が長くかかることもあります。
そんなしんどい時間の後なので、ご本人はちょっとぼうっとして、現実感が無くなって、「安全に帰宅する」ということが難しくなってしまう場合があります。例えば赤信号を見落として横断歩道を渡ったり、階段を踏み外したり、ホームから落ちそうになったり・・・。
どうか、ご本人が無事に帰宅できるよう、おうちまで付き添っていただければ幸いです。
身近な人が誰も付き添っていけなくて心配な時は、あいポート(サポートセンターあいち 052-232-7830 トップページ- 公益社団法人 被害者サポートセンターあいち (higai7830.or.jp)、または担当の警察署までご相談ください。安全な往復について、みんなで知恵を出し合いましょう。

検察に付き添う

「そのことは、警察で話したのに」と思うようなことを、また一から細かく細かく聞かれます。警察でひとつひとつ思い出して話をしてやっと終わってホッとしたところなのに、まるで振り出しに戻ったかのようなしんどさがあります。
事件からここまで疲れもたまる一方で、心身ともいっぱいいっぱいです。
どうか、ご本人が無事に行って帰ってくることができるよう、付き添っていただければ幸いです。
身近な人が誰も付き添っていけなくて心配な時は、あいポート(サポートセンターあいち 052-232-7830 トップページ- 公益社団法人 被害者サポートセンターあいち (higai7830.or.jp)、または担当の検察庁までご相談ください。

裁判所に付き添う

被害者として参加したり、または傍聴席から見守ったり・・・人により状況により、裁判所で体験することも様々です。どうしてこんなことが起きたのか、なんとか自分の気持ちに切りをつけようとする人もいます。
裁判で、加害者が素直に罪を認め、悔い改める姿が見られればまだしも、なんとも思っていない様子だったり、むしろ被害者のせいにするような言動を見せることもあり、裁判に行く、参加する、というのは思う以上に消耗するものです。
時には、ようやく元のような生活を取り戻したころに裁判が始まり、いろいろなことを思い出して、当時のつらさがぶり返してしまうことも。
そんな時、そのつらさをわかってくれる人がそばにいてくれたら、きっと最後まで戦い抜くことができます。加害者が捕まって、きちんと裁かれて、納得のいくような結果は得られなかったとしても、できる限りのことはやり遂げたと思えることは、とても大切なこと。
身近な人が付き添っていけない時や、ご本人が「裁判は気になるけれど、現地に行くのは怖い」という場合、被害者参加制度を利用される時など、悔いなくやりぬくために何ができるのか、あいポート(サポートセンターあいち 052-232-7830 トップページ- 公益社団法人 被害者サポートセンターあいち (higai7830.or.jp)や裁判所でご相談ください。 戦いを最後まで見守ってくださってありがとう。

通院に付き添う

怪我をしたり心身の調子を崩したりして、事件後通院が必要になることもあります。
でも、事件の影響で継続的な通院が難しくなる人は少なくありません。
単純に、怪我のために車の運転や公共交通機関での移動が難しくなる人もいますし、病院に行こうとすると事件のことを思い出すので怖くていけなくなる、という人もいます。また、事件以来、知らない人や異性が怖くて、外出が難しくなるという方もいます。
どうして通院が難しいのか、その事情をご本人からお聞きになって、もしあなたが同行することで受診のハードルを下げることができるようなら、ぜひそれを提案してみてください。
どんな場合でも、必要なだけ病院を受診できることは、回復への第一歩です。

買い物に付き添う

事件後、日々の買い物に行くことが負担になることもあります。
心身の不調で外出が難しい方もいれば、報道が気になっている方、近所の方たちの噂話が気になっている方、考えなければいけないことが多すぎて日々の買い物まで手が回らない方、いろいろな方がいらっしゃいます。
買い物以外も含めた、日常のちょっとしたお遣いが難しいようであったら、そしてもしあなたが同行することで少しでもその難しさが軽減できるようであったら、できる範囲で手を貸してみてください。
「自分ひとりで頑張らなくてもいい」ということは、回復のために最も大切なことなのです。
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